冬の訪れに動物たちは、、

秋の終わり、冬の始まり。その頃、一部の動物たちは気候が暖かくなるまで身体機能をコントロールし、活動をお休みします。

冬眠です。

 

こんばんは〜

SNAIL VISION  Nature Healing Trip

短時間で質の高い睡眠を自負する自然ガイド、ツムリンことトモキです♪

 

僕が幼稚園に通っていた頃です。秋の恒例イベント〝芋掘り遠足〟でした。自分たちが植えたサツマイモの収穫体験を泥んこになって楽しみます。大きなイモや変わった形をしたイモを掘り起こしてははしゃぎ回っているみんなをよそに、ツムリン少年は別のことに夢中になっています。

両手で土を掘っていると、丸い空洞の中に土にまみれて丸くなっている大きなトノサマガエルを発見しました。

そっと手に乗せてみても動きません。よく見るとまぶたを閉じていて眠っているようです。この時、初めて眠っているカエルを見て興奮が湧き上がってきたのを覚えています。

しばらくするとムズムズ動き出し、やっと開いた目と目が合った瞬間、カエルは勢いよくジャンプし、同時におしっこをかけられました。

幼児のツムリン少年は一連のカエルの様子に笑いが込み上げ、動き出したカエルを捕まえみんなに見せました。立派なトノサマガエルです。

いつものように家まで持ち帰り、改めて水で洗ってみると、それは美しい色の模様に感動しました。

早速その跳ね回っているカエルに、プラスチックの水槽に半分ほど土を入れた〝家〟を用意しました。するとカエルは後ろ足を巧みに使い、あっと言う間に土に沈んでいきました。よっぽど寒かったのかよっぽど眠たかったのか、とうとうそのまま一冬を越すことになりました。

やがて数ヶ月後、春の陽気に包まれる頃。幼稚園から帰るなり日課になっていた〝カエルの様子見〟をしようと水槽を覗いてみると、土の上に座っていました。

「出てきとるー!」

早速何かしらの幼虫を捕まえてきてカエルの目の前に。それはまた、一瞬の出来事でした。数ヶ月間何も食べていなかったカエルは、目の前の動く物体を一口で飲み込みました。ツムリン少年の大好物、〝捕食の瞬間〟にゾクゾクの臨界点が突き抜けてしまいましたwww

 

 

体重数gの昆虫から数百kgになるクマまで、冬眠をして越冬する動物はさまざまいます。

食物を摂れない冬の季節を、カロリー消費を極力抑えるための眠っている状態は、厳しい自然界における動物たちの生き残る術なのです。

寝ぐらを作り、ひと冬分の食料を備蓄し過ごすタイプや体内に貯めた脂肪をエネルギー源にするタイプ、体温が0℃近くまで下がり仮死状態になるタイプまで、色んな種類が冬眠していきます。

 

夏を『動の季節』とするなら冬は『静の季節』。動物たちの冬の営みが今、静かに始まっています。

眠っているカエルを見つけても、春までそっとしておきましょうねww

ヒキガエルくん