四季があり、めぐりゆく季節の中に暮らしがある日本。他国にはない独特な文化、習慣、感性は、季節の中から生まれてきました。
古来より〝季節を愛する人々〟は〝季節の花を愛する人々〟にも置き換えられますね^ ^
こんばんは〜
SNAIL VISION Nature Healing Trip
季節の花を愛する自然ガイド、ツムリンことトモキです♪
山間部では紅葉が進んでいます。週末にもなると各地の紅葉スポットは賑わいを見せ、街の街路樹や庭先の広葉樹も色付き始めています。そんな頃、大きく目立つ旬の花も開花しています。
アオイ科フヨウ属の耐寒性落葉低木、フヨウです。
フヨウは漢字で【芙蓉】と書き、「美しい人のたとえ」に用いられる花で、美しくしとやかな顔立ちのことを「芙蓉の顔」といいます。
また芙蓉は、ハスの花の美称でもあることから区別する際には【木芙蓉】と呼んだりもします。
【ハイビスカス】(こちらも同科同属)の花にそっくりな大きな花を咲かせるフヨウは、どことなく南国の雰囲気を醸しており、中国、台湾、沖縄、九州、四国に自生し、関東以南では観賞用に庭先にも植えられています。
幹の高さは1.5〜3m。寒地では冬に地上部は枯れますが、春になると新たな芽を生やします。
開花時期は夏から秋にかけて。濃淡あるピンク色や白色の直径15cmほどの5弁の一日花を咲かせ、次から次へと長期に渡って楽しませてくれます。
また、花が枯れた後の姿も印象的なようで【枯れ芙蓉】と呼ばれ親しまれているそうです。僕はまだ見たことがないので、今年は是非お目にかかりたいものです。
《同科同属の兄弟たち》
同科同属の兄弟に、【スイフヨウ(酔芙蓉)】があります。八重咲きの品種が多く、一重のものもありますが、その特徴は、朝の咲き始めから夕方に閉じてしまうまで、白→ピンク色→紅色と、まるで酒に酔う様に色が変化していくのでこの名前が付いたそうです。
一日中じっくりと色が変わっていく様子を観察してみたいものです^ ^
ちなみにハスの花は、【水芙蓉】と呼ばれることもあるのでお間違いないように。
また、同科同属の兄弟、【ムクゲ(槿)】があります。こちらはお隣の韓国の国花としても知られています。
フヨウとの違いの見分け方は、ムクゲの葉は花より小さくて濃い緑色をしています。
この今にしかお目にかかることのできない季節の花たち。開花しては枯れて散っていく姿を見ていると、ゆっくりと季節が動いているのを実感します。そして自分自身が、この季節、この瞬間に、生かされているということを思い出し、また感謝の心が込み上げてきたり、こなかったり、、
巡る季節、楽しんで参りましょう♪