季節を彩る旬の花 no.008【ススキ】

西へと沈むやさしい陽射しがブロンドの髪を透かし、風になびく一団のその姿はリズミカルにシンクロしていました。

秋と月と団子ときたら、背景を飾るデコレーションでは右に出るものはないのが、季節の花ススキです♪

 

こんばんは〜

SNAIL VISION  Nature Healing Trip

野に咲く花を愛する自然ガイド、ツムリンことトモキです♪

【特徴】

 

秋の七草のひとつ〝尾花〟はススキのことです。

乾いた場所を好み、日当たりのよい空き地や川の土手などの野原で、地下茎により一団を築いています。全国でごく普通に見られる多年生草本です。

夏緑性で地上部は冬には枯れてしまいますが、沖縄では常緑になります。

その葉は細かいノコギリ状になっているので、素肌で触れると引っかき傷ができることもあるので注意。

 

イネ科のススキは、夏から秋にかけて茎の先端に長さ20〜30cmほどの十数本に分かれた花穂をつけます。花穂は赤っぽい色をしていますが、種子には白い毛が生えており、陽射しが透けると穂全体が黄金色に輝いて見えます。種子は風によって飛ばされます。

 

発達する地下茎と大量の種を落とし爆発的に増える性格上、野原でのセイタカアワダチソウの一団との勢力争いは毎年見ものですが、根からある種の天然科学物質を出して他の植物の種子の発芽を抑制する、アレロパシー作用をもっているセイタカアワダチソウに分があるみたいです。

 

【ススキの文化】

 

俳句での季語は秋。

十五夜である中秋の名月のお月見で飾る風習は、全国で見られます。

 

また、茅(かや)とも呼ばれ、茅葺(かやぶき)屋根の材料として用いられたり、家畜の餌として利用されてきました。

かつては集落の近くに茅場(かやば)と呼ばれるススキ草原があり、共同作業で定期的に刈り入れを行い、循環する資源として大切にされていましたが、現在ではそのような利用が減少し、多くの元茅場は雑木林になっています。

 

 

 

目の前に広がる光景、、

「この今は、今だけのもの」

澄んだ空の下、美しい季節を楽しんで参りましょう♪