北の大地は秋鮭の季節

8月が終わると、今年も北の大地に鮭が帰ってきます。

鮭漁の最盛期に入る北海道。美しい季節の幕開けです。

 

こんばんは!

SNAIL VISION  Nature Healing Trip

元シャケバイ工員の自然ガイド、ツムリンことトモキです♪

 

9月に入ると道東の標津という小さな漁師町に、全国から季節労働者や旅人やジプシーたちが集結してきます。

目的は季節の風物詩、シャケバイ(鮭バイト)です!

 

鮭は川の上流で生まれると、海に下り3年回遊して大きく成長し、産卵のために故郷に還ってきて生まれた川を遡上します。

そこで漁師たちは川を上ろうとする鮭の群れを、河口付近より漁船から一網打尽にするわけです。その網を逃れた鮭は河口より川に入ると、そこでも執拗に何度も鮭トラップが仕掛けられています。

ヒグマやワシたちにとっても、厳しい冬の前に蓄えるべくタンパク源としての格好の餌食。自然界で無事に産卵できる鮭は、実に最後の最後まで生き残った勇者で、過酷な旅を物語るように全身ボロボロになっている姿には胸を打たれました。

そして目的を果たした鮭は力尽き、川に流され、また自然の一部に溶けていくのです。

彼ら一匹一匹に何千kmと旅をしてきたドラマを想うと、美味しく頂く以外ないですよね!

 

イクラはもちろん白子(精巣)や内臓、尾びれに皮に頭に目。鮭は骨以外全部食べることができる人間にとっても季節の豊富な栄養源。北海道には様々な鮭料理や食べ方があります。トバと呼ばれる皮の干物は火で炙ると最高のおつまみです♪

この時期の鮭を秋鮭(あきあじ)と言い、旬の味覚は全国に発送されます。

 

知床半島の付け根に位置する標津町は、目の前に国後島が見えているロシアとの国境の町。

かつては日本一の漁獲量を誇っていましたが、年々その数は減っています。地元の漁師さん曰く、温暖化で海水温が上がり、鮭が北へと移動しているとの事。

町には鮭の加工場がいくつもあり、地元の女工さんや中国人たちと仲良くお仕事♪それぞれの工場の風土に個性があって、結局どこも楽しそう^ ^

 

9月〜11月までの期間限定のアルバイトは寮での共同生活です。朝から晩まで鮭の返り血を全身で浴びつつイクラを揉みまくって腱鞘炎になったって、音楽家や絵描きやパフォーマーやジゴロ(死語)から、あらゆるジャンルの遊びの達人たちからアウトローまで、寮というよりサーカス小屋みたいな住処での仲間との日々は、その後の人生に大きな影響を与えてもらっています♪

仕事の内容は重労働ですが、ゆかいな仲間たちのおかげで乗り切れるものですw 仕事の後や休みの日の、温泉や秋の北海道の大自然がたまらないんです♪僕はおもしろくてシャケバイに2年通いましたww

 

と、そんな感じでこの今も、実質的日本の端っこにて、ドラマティックに夜が更けていくんだろうね〜♪

(Max Goldbergより出典)