発達する入道雲

次々と発生しては日本に沿って北上していく台風。災害対策や避難準備。普段から備えておけば突然の襲撃にも慌てることなく、冷静な判断や迅速な行動につながります。いよいよ台風到来のシーズンに突入します。準備を進めましょう。そして今現在、台風が練り歩いている東日本にお住まいの方たちは、十分に気をつけて下さいね!

 

こんばんは!

SNAIL VISION  Nature Healing Trip

天然系自然ガイド、ツムリンことトモキです♪

 

夏らしい真っ青な空に、モクモクモクモク、、

振り返るたびにどんどんどんどん大きくなっていく、眩しいほどに真っ白な雲。夏の空の代表選手、入道雲です。

小さな頃から入道雲を目撃するたびに「乗ってみたいな」とか「おいしそう」とか想う気持ちは今も変わりませんw

「あの雲の向こうにリアルにラピュタがあるかも」と想わせてくれる天高く肉厚なその雲は、感性を刺激してくれるのです。

そして、その続きもよく知っています。あのバカでかい雲がもしこっちに流れてきたら、土砂降りに見舞われてしまうということを。。

田園と青空と発達中の入道雲

入道雲(入道とは、大きくて力持ちのお坊さんの意)の正式名称は積乱雲といいます。数ある種類の雲の中で最大の雲で、大きなものは10000mを超えて、成層圏まで達します。成層圏の外側はついに宇宙です。

夏の積乱雲の発達のメカニズムは、太陽によって熱せられた地表近くの湿った熱い空気が、強い上昇気流により上空まで持ち上げられ、冷やされて雲になっていく過程です。

積乱雲の中は、まさにラピュタでいう「龍の巣」。上昇する空気と、雨粒や氷の粒が混じった下降気流が激しく入り乱れ、電気を帯びた空間は雷バリバリ!また、水蒸気が雨粒や氷の粒になる時に熱を放出するので、この熱がさらに空気を押し上げる力を加速させています。

 

まさに、夏の太陽が生み出す入道雲。。

この雲、風に流され姿を変えながら、ゆっくりと近づいてきます。あたりが暗くなり突風(積乱雲の外側には下降気流があり、雨が降り出す直前に風が吹き始めるのはこのため)が吹き始めたら、それはロックオンされた合図!覚悟を決めましょうww

夏の定番の夕立(ゆうだち)です。最近ではゲリラ豪雨などともいわれたりしますが、バケツをひっくり返したような、という例えはぴったりですね。時には激しい雷までお供に引き連れやってくるのです。

 

野外で活動している人は、この雷鳴が聞こえたらそれは強制中断の合図です。釣りをしている方は竿をしまい、農作業をしている方は車やハウスに避難しましょう。スネイルビジョンの川トリップも橋の下に緊急避難、もしくは強制終了です。

でもご安心下さい^ ^雲は常に風に吹かれ流されています。数10分もすれば、太陽がまた眩しく顔をのぞかせてくれるでしょう。

熱せられていた地面は冷やされ、気温も下がります。すべてが水でうるおい、キラキラとした雨上がりの光景は、また格別なものです。味わいましょう。

 

大きな大きな入道雲。夏の風物詩ですね♪