自然観とお盆カルチャー

お盆ということで、連休を利用してご先祖様のお墓参りや、それぞれの故郷へ里帰りされている方も多いのではないでしょうか。

わたしたちが今、この与えられた肉体でこうして生かされていること。それは、古より綿々と紡がれてきた命のバトンのまさに途上であることは、明確に言える事実だと思います。

お墓やお仏壇の前で手を合わせ、静かに想う祈りのひと時。心が洗われ、気持ちがリセットするのも、感謝の心とともに手を合わせているからでしょう。お盆という年に一度の恒例行事は、見る角度を変えるとある種の自己啓発につながっていると感じます。

 

SNAIL VISION  Nature Healing Trip

ガイドのツムリンことトモキです。

皆さん、お盆休み満喫されていますか〜^ ^

 

お盆には日本人の心が濃縮されているように見えます。

子どもの頃、大人たちに「お盆に海には近づくな」と言われたことはないですか?

川や池に近づくことも良しとはされませんでした。水源にむやみに近づくなということです。そこにはあの世の入り口が開いており、言うことを聞かない者はあの世に引きずり込まれるぞという、子どもに対してのある種の教育でした。それはに対しての教育です。楽しい遊び場も一歩間違えれば命を落とす場所になるという教えなのです。

また、が随所に登場します。霊魂を迎える迎え火や、あの世へと送る送り火、川に浮かべて流す灯篭流しもあります。闇を照らす火は、同時にすべてを焼き尽くすこともできるのです。

地方によってお盆に備えて、山や川から里へ通じる道のりの草刈りなどもおこなわれます。年に一度、あの世から霊魂が帰ってくるため、家の周りや中を綺麗に整え、お供え物を準備し、数日間この世界を楽しんでもらい、クライマックスはあの世も浮き世も渾然一体となって踊れ踊れというのが、盆踊りなのです。まさに、日本の文化であり、アイデンティティーですね。

 

それでも昨今、都会に核家族で住む若い両親を持つ子どもたちの間でこれらが通じているかは分かりません。文化や風習は、時代と共に移り変わっていくものです。継承していく努力がなければいつかは消えてしまうでしょう。

 

自然界に存在する水と火という要素。先祖崇拝。そしてあの世が存在しているという森羅万象への畏怖や畏敬の念。八百万の神々や、見えない世界と自然を重ねて崇めてきた日本人の心に刷り込まれているスピリット。。

そういうの、僕は好きですね〜♪

余談ですが、インドネシアのバリ島では毎日の日々が日本でいうお盆のようで、自然と死者と祭りとアートとお供え物が散りばめられた、宗教の上に生活がある色濃く鮮やかな島でした。

 

 

さて、話は変わりますが、今夜は月が沈む夜半から明け方にかけて、ペルセウス座流星群のピークになります!

ご先祖様に、そして未来に想いを馳せながら、宇宙旅行をお楽しみ下さい♪

a lot us, Lotus